XJ900の爽快チューン
2008年5月4日 - 修理ツーリングならぬ破壊ツーリング   
     
滋賀県高島市と福井県小浜市の間にある“おにゅう峠”。福井県の旧郡名・遠敷(おにゅう)に因む。おNEWでもあるか?
唐突なトルクは、地面を掻いてバランスを崩す元だ。シャフトドライブであることも、もう少しハイペースな走りなら足手まといになっていたかもしれないが、今日の走りではむしろ、チェーンの掃除をしなくて済むメリットのほうが大きいはずだ。
 かわぐちさんは、今日はXV750EではなくSRX600だから、車重の軽さだけでも XJ900より走りやすいはずなのだが、何と、彼の2連CRキャブにはエアクリーナーもフィルターも装着されていない。シート下に自作のエアボックスがあり、そこにファンネルが差し込んであるとはいえ、非舗装路を走る仕様ではない。
 峠のてっぺんで小休止の後、福井県側に下る。こちらは滋賀県側よりも少し前に造られたらしく、砂利は少なめで、ところどころ舗装されてもいる。総延長15〜20kmはあっただろう非舗装区間が終わり、遠敷川沿

いの舗装路に出た途端、それまでのうっぷんを晴らすようにワインディングを攻めてみたのだが、かわぐちさんの姿が見えないので停車した。
 いくら待っても来ないので引き返してみると、 彼は、木陰にSRXを停め、何やらごそごそやっていた。エンジンから異音が聞こえたので止ま
ったが、それっきり始動不能とのこと。プラグを外すと、側方電極に真新しい打痕があり、曲がってギャップが詰まっている。プラグを抜いてもキックは下りず、異物の吸入によるピストンのロックと判断した。
 その場でシリンダーヘッドを開けて異物を取り出し、自走で帰れば、またネタになるところだが、手持ちの工具では無理なので断念した。
 で、そこからタンデムで朽木の道の駅に行き、かわぐちさんは、 SRXを積載可能なクルマでお迎えに来た奥様とともに現場に戻っていった。
 昨夜急にかわぐちさんからツーリングのお誘いがあり、SRX600かわぐち号と2台で、滋賀県から福井県に抜ける“おにゅう峠”にアタックしてきた。「たぶん舗装してあるはずです…」とのかわぐちさんの言葉を信じ、ホームコースの鯖街道の途中から山に入り、最後の集落を抜けてみると、そこには典型的な林道入り口の景色が広がっていた。舗装はされておらず、整備して間もないらしく、尖った砂利が撒かれている。
 ここまで来て引き返すのもしゃく
だったので、そのままラフロードに乗り入れた。こういう道で一番恐いのはパンクである。軽い転倒なら、起こせば再び走れるが、パンクしてしまうとどうにもならない。目を皿のようにして尖った石、大きな岩や段差などを避けつつ、慎重に進む。
 久しぶりのラフロードは、パンクが恐くてスピードを出せない以外、思ったより快適だった。ハンドル幅がもう少々広ければ楽なのに…と思いつつ、登りはほぼ3速ホールド、下りは3、2速を使い分けながらの行軍だ。キャブレターのパイロット系を、押し出し感よりもスムーズさを優先してセッティングしていたのは正解だった。車重のあるロードスポーツ車(ロードタイヤ)でこんな道を走る場合、過敏なレスポンスや
おにゅう峠のてっぺんで小休止。非舗装路を走るんだったら、最低でも金網くらいは取り付けておかないと、とんだ目にあう。


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