XJ900の爽快チューン
2008年5月18日 - 周波数を考えてみる(その2)   
     
こんなことも試している。今は1-4、2-3の独立等長接続だが、1-3、2-4が良いかもしれない。どことなく楽器的に見える。
 今日のXJ900のテーマは、 昨日までに完成の域に達したキャブセッテ
ィングの確認と、振動対策の復帰第1ステージのテストである。とりあえず今日は、外側2気筒(#1&#4)と内側2気筒(#2&#3)のパイロットスクリュー戻し回転を変えてみるところからスタートした。外側を濃くしたり、内側を濃くしたり、戻し回転数の差を大きくしたり小さくしたり…と、途中で何度も変えてみたところ、外側:1.625、内側:1.125あたりで最も振動が低減した。数日前から考えている“気筒間格差が振動の原因ではないか”という仮説に基づいて、それをキャブセッティングで補正してみようとしたわけだ。
 仮説が正しいかどうかは何とも言えない。が、空冷エンジンならではの冷却効率の差、並列4気筒ならではの排気管のレイアウトによる吸排気効率の差などがあるのは間違いなく、そうした差のある4つの気筒が同じキャブセッティングであること

に疑いを持ったのである。
 数日前、ピアノのフタを開けて手を突っ込み、弦を触りながら鍵盤を叩いてみた。中央のラが440Hzで、1オクターブ低くなるごとに周波数は半減する。指先に伝わる振動が、いつもバイクに乗ったときに感じている(このところ問題視している)振動と一致したところで鍵盤の位置を見れば、周波数がわかるのではないかと思ったからだ。その結果、2オクターブ低いラと3オクターブ低いラの間の、ミを中心としたあたりの弦の震えが問題の振動と似ていることがわかった。周波数にすると55Hzと110Hzの中間付近である。
 3月23日に書いた“周波数を考えてみる”の表に照らし合わせると、4000rpm 近辺のクランクシャフトの回転周期と一致するが、機械的振動ではなく燃焼圧力による振動だとすると、4分の2気筒のアンバランスが振動源かもしれない。これが上記の仮説に発展したというわけである。
 昨夜急に決まった今日のツーリングには、かわぐちさんとオータさんがSRX、るーさんがGPZ600R、むらかみさんがXJR1200で参加。 走りよりも、止まり/いじり/しゃべりが主体の、距離的には最短の部類のツーリング&ミーティングだった。
 第一部は、最近私がテストコースにしている、ひっそりした山中の高速ルートでのキャブセッティングや交換試乗。第二部は、そこから近いカフェ“Maison-de-fleurs”での座談会。家ではそろそろ邪魔者になりつつある我々オヤジたちの、何と健全で充足した休日だったことか。


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