XJ900の爽快チューン
2008年6月4日 - クラッチ点検。アッシュの実力の片鱗を目の当たりに。   
     
ケースカバーを開けた瞬間、予想していたとはいえ、それでもオイルの少なさに驚かされた。もちろん、スラッジの付着も皆無。
 アッシュを知らない人が見たら、オイルを入れ忘れたか、オイルポンプが壊れたか…と、ちょっと心配になるかもしれない。それほど流れやすく、落ちが良く、戻りが早いのに加えて、汚れが少ないのである。
 やはり、アッシュならではの、ピストンリングの封止能力の向上、ノンポリマーゆえのスラッジの生成のなさ、低温時の流動性の高さといった副次的特徴(主たる特徴は油膜強度の高さ)のおかげであろう。
 アッシュとのつきあいはオーバーホール前に21,235km、今回のクラッチ点検までに6899kmと、もうずいぶん長いのに、この期に及んでまた驚かされるとは思わなかった。オーバ
ーホール前と同じく、今後も交換インターバルは6000〜8000kmになりそうだが、目標の10万kmを達成したときにも、エンジン内部は今と同じように美しそうな気がする。
 で、肝心のクラッチの点検は、どこにも異常や摩耗は見当たらなかった。せっかく開けたので、フリクシ
ョンプレートの表面の“てかり”をサンドペーパーで落として組みつけた。クラッチ滑りと勘違いしたトラブルは、対策終了後に報告の予定。
 結局あとで勘違いと判明するのだが、クラッチが滑っているような気がしたので点検してみた。オイルレベルは常に低め(点検窓の下縁ぎりぎり)で、サイドスタンドで停めたときの傾きが大きい(リアの車高をかなり上げているため)という2つの好条件により、サイドスタンドをかけただけでケースカバーを開けても、エンジンオイルは流出しない。
 とはいえ、少しぐらい漏れるのを想定して、下にオイル受けの皿を用意していたのに、ただの1滴も漏れたり落ちたりしなかった。それどころか、クランクケース内壁を含むすべてのパーツの表面が、うっすらと防錆剤を吹きつけた程度の湿り気を帯びているだけで、つい30分前まで激しくオイルが回っていたとは思えない“さらさら”状態だった。
カバーの裏側からも、1滴のオイルも垂れなかった。乾式かと思うほどオイルの付着の少ないプレート類サンドペーパーで“てかり”を落とした後のフリクションプレート


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