XJ900の爽快チューン
2009年3月14日 - ブレーキホースに損傷を発見し、作り直して交換する。   
     
2003年8月に製作し、その後33412km走行したところで2006年2月に取り回しを変更。そこから41367km走ってこうなった。
フィッティングパーツは、腐食/損傷/変形などがなければ再使用可。ただし、ホースとの間をシールするオリーブは要交換。
分岐管側にはフィッティング一体型のバンジョーを使用。ホースの他のパーツは3点で、ホースエンド部分がすっきりまとまる。
 フロントフォークの点検や分解をするときは、準備作業としてフロントホイール/フェンダー/ブレーキキャリパーなどを外さなければならない。フォークのどの部分をどれだけバラすかによって、作業手順は異なる(これについては機会を改めて書きたい)が、ホイールを外すときは、一時的に(または、その後の作業中ずっと)アウターチューブからキャリパーを取り外す。
 今回もそうやってフロントホイールを外そうとしたら、なぜかブレーキホースの曲がりが変なのだ。アンダーブラケットの下にある分岐管に取りつけたバンジョーと、そこにつながるホースの間に、不自然な角度がついている。近づいて観察してもよくわからないので、めくれかかったコーティングを破って広げてみたら、その内側で、メッシュのステンレス線が何本か切れていた。
 今まで、こんなところが切れたことはないし、グローリーホールの佐川くんに聞いても「そんなトラブル見たことない」との返事である。

 原因は、おそらく、3年前にステアリングヘッドの改造をしたついでにブレーキホースの取り回しを変更して以来、少々張り気味になり、フ
ォークが伸びたときの曲がりがキツくなっていたからだと思われる。
 とにかく、このまま放置するとメッシュの切れが全周に広がり、テフロンチューブだけになり、やがてそれも切れて取り返しのつかないことになるはずだから、これを機に分岐管〜キャリパー間の左右のホースを新品に交換することにした。
 とはいえ、ブレーキホースの取り回しには非常なこだわりを持っており、あれこれ検討し尽くした結果、現在の取り回しと、それを形にするフィッティングパーツを選定したから、同じパーツを使い、ホースのみの交換でなければ納得できない。
 で、フィッティングを再使用するべく“オリーブ”と呼ばれる1個105円のシール材のみグローリーホールで購入し、手持ちの新品ホースを使い、2本のホースを製作。現物合わせで長さを決めた後、古いホースと

比べると、4〜5mm長くなっていた。
 古いほうは、フィッティングを選び、取り回しを決めた後、佐川くんに製作を頼んだので、自分でフィッティングを取りつけるのは久しぶりだ。昔はメッシュの上にコーティングしたホースなんてなかったので、コーティングしたホースへの取りつけは今回が初体験である。
 それを初めてやってみてわかったのは、フィッティングパーツの各部の寸法は、昔ながらの、コーティングなしのホースに合わせてあるということだ。このため、コーティングしたホースを使う場合には、ナットを通すのに工夫が必要で、オリーブが入る部分のコーティングを剥がさなければならず、しかも、先端から何mmのところまで剥がすかを慎重に決めないとうまくいかない。
 コーティングは強度部材ではないから、長めに剥がし、締めた後のナ
ットからコーティングしていない部分がはみ出していても問題はないのだが、もちろん、そうならないように、美しく取りつけた。
ナットの内側を軽く磨き、ホース表面にオイルを1滴垂らせば何とか通る。その後オリーブが入る部分のコーティングを剥がした。全屈状態のチェック。フォークの沈下量/ハンドルの切れ角にかかわらず、どこにも接触せず、かつ美しい弧を描くのが理想。
内側を軽く面取りしたチューブにオリーブを挿入し、ナットをかぶせ、フィッティングをねじ込む。オリーブの浮き上がりに注意。


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