XJ900の爽快チューン
2009年11月12日 - “爽快チューン”のタイトルカット撮影に奈良市内へ   
     
紅葉まっ盛りなのに、京都の名刹とは異なり、のどかな大仏殿裏手のけしき。絵の中を走っているような錯覚にとらわれる。
 バイカーズステーションの“爽快チューン”に使う写真には、毎月、1ページ目の最初に配する“タイトルカット”と呼ばれる写真と、連載メニューのページに小さく使う写真の2点が含まれている。
 これらの2点は、記事の内容と関連があってもなくてもよい。連載メニューはカツ丼で済ませるとして、タイトルカットはもう少し季節感のあるものにしたい。…というわけでXJ900に乗り、 久しぶりに最寄りのコンビニよりも遠くに出かけた。
 この日の走りは、まったく“like
an old lady”だった。 ケニー・ロ

バーツが世界GPの初タイトルを獲った1978年の最終戦、表彰台に立つことよりも完走を目標に、YZR500をいたわるようにレースを走りきったあとで「最終ラップは、まるでオールド・レディのように走ったよ」と語
ったと伝えられている。
 私にその言葉を思い出させ、そんな走りをさせたのは、このところどうにも調子のよくないフロントフォ
ークとフロントブレーキのせいだ。
 インナーチューブ先端のスライドメタルのテフロンコート層が薄くなり、アウターチューブの摩耗が急速に進む心配があったのと、ディスク

の歪みにより、制動時のジャダーが気になってしかたないのの相乗効果で、速度を抑え、加減速を控えめにした走りに徹していた。
 いくらエンジンが最高に調子よくても、車体がこれでは、走っていて何も楽しくない。撮影を済ませて家に戻った私は、このところのマシンの状態、今後しばらくの寒さと日の短さ、仕事の詰まり具合などを総合的に考えて、このあたりで車体まわりの問題点を一掃するとともに、25年前にXJ750Eで計画していた大改造に着手すべく、しばらく乗らず、時間をかけて手を加えることにした。


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