XJ900の爽快チューン
2010年11月23日 - IP68のケーブルグランドに合わせ、端子箱のフタもパッキン入りに   
     
今日中に車体に取りつけるはずだったのに、RACERSとROAD RIDERが届き、読みふけったので、フタとパッキンが出来たあと、リアフェンダーにマウントするブラケットを作りかけたところで時間切れ。ブラケットは、またちょっと凝った形状になりそうだ(笑)。
 まさかこんな物まで自作することになるとは思っていなかった。こんな物とは、言うまでもなく上の写真のパッキンである。だが、ケーブルグランドがIP68なのに、それを装着する箱がIP40では申しわけない。
 IPというのは IEC(国際電気標準会議)が定めたIngress Protection
(侵入に対する保護)の等級で、最初の数字が固形物の侵入、次の数字が水の侵入に対する保護の程度を表すものである。それぞれの数字の詳細はこちらをご覧いただきたい。
 で、せっかくIP68(完全な防塵構造・水面下での使用が可能)のケーブルグランドを使うのに、端子箱がIP41程度(直径1mm以上のワイヤーや固形物体が内部に進入しない・垂直から落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない)では宝の持ち腐れである。IP68は無理でも、IP55程度の保護策は備えておきたい。

 そこで、端子箱のフタを、得意のポリカーボネイト板で作ってタッピングビスで留める…と決めたのと同時に、箱とフタの間にゴム製のパッキンを入れることにした。
 パッキンなど、既製品を使ったことはあっても作ったことはない。今どきの弁当箱のフタのシールに使われているような軟質材がよさそうだが、材料としての入手は困難だ。
 いや、困難というのは思い込みにすぎず、実は意外と簡単に入手できるのかもしれない。だが、とにかく早く何とかしたい気持ちに急かされて、近所のホームセンターで入手可能なクロロプレンゴムシート(厚さ1mm)で作ることに決めた。
 30×30cmのシートから100×180mmのパッキンを作るのは、たいして難しくなかった。ただ、思い切りメンドクサく、とても時間がかかった。
 箱の縁に当たる部分は、アングル

の側面そのままであり、幅は13mm。この幅いっぱいのパッキンを挟み込むと、ポリカ板で押さえてタッピングビスで締めつけた程度ではうまく潰れてくれないような気がしたので両外側3mmを残し、間に7mmの隙間を設けた。ただ、それだと、ビス近辺の潰れが大きくなりそうなので、外側と内側の“つなぎ”も兼ねて、ビス穴周囲に肉を残した形状にした。
 ゴムシートの切り出しは、曲線部に彫刻刀の丸刀を使い、直線部には一般的なカッターと彫刻刀の平刀を併用し、ビス穴の打ち抜きには(さんざん悩み、探し回ったあげく)不要になったキャブのニードルジェットを使って目的を達した。
 こうしてできたパッキンを型紙にポリカ板に穴を開け、そのポリカ板をガイドにして箱に穴を開け、フタを取りつけてみたところ、どうやらIP55程度にはなったようである。
100×180に切り出した後、中穴を抜き、彫刻刀とカッターでスロットを加工。ここまで来てからビス穴開けの工具を考えた。穴ポンチというのを持っていないので、適当なサイズの金属パイプを探すも見つからず、ニードルジェットを使って目的を達した。モグラ叩き(トラブルシューティング)が終わればめったに開けないはずなので、ビスが多すぎる(16本)のは我慢することにした。


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