XJ900の爽快チューン
2011年8月28日 - フューズボックス修理の後、3台のファイナルギアオイルを交換   
     
フューズボックスから引き出した配線に平型端子を圧着するコンプライアンスさん。“便利な3本目の手”の主は、オータさん。外に出した配線の先につないだFJ1100用フューズボックスは、前方(キャブ上方)にあった既存のラグを使ってマウントした。
 自車のファイナルギアオイルの交換に、アッシュの最高級ギアオイルFSE-GEAR(80W-90)を1缶開け、残
った0.8リットルを使った “ファイナルギアオイル交換会”の呼びかけに、トモキ・オータさん、コンプライアンスさん、kei-1さんの3人が応えてくださり、この日に実施した。
 ところがその前日に、オータさんから、フューズホルダーが破損したとの連絡があった。どうやら、管式フューズの接触状態改善を狙い、フ
ューズを挟んでいるコの字型端子の口を狭めようとして力を加えた途端に、ポロッと端子が折れ、コの字がL字になってしまったらしい。
 これは、私も何度かやったことがある、旧車には“よくあること”のひとつ。とりあえず応急処置をしてウチまで来てもらい、オイル交換のついでに修理することにした。

 当日になり、最初に到着したオータさんのXJ750Eを回転式整備台に載せ、あれこれ観察していると、間もなくコンプライアンスさん親子が登場。今日は息子AさんがXJ750Eに乗り、ご本人はSRX600だった。
 オータさんのフューズボックス修理については“電気のことはこのひとに任せとけば安心…”と、完全にコンプライアンスさんにお任せモード。私はスペアのフューズホルダーを探したり、必要な工具を出してきて手渡すなど、ヘルパーに徹した。
 部品庫内を漁ると、20年以上前に買ったFJ1100用のフューズボックス(36Y-82170-01)が出てきた。当時自分のXJ750E用に買ったまま、使わずに置いていたヤツだ。ブレード型フューズが3本刺さり、マウント用のダンパーラバーもついている。ボ
ックスから延びるサブハーネスの先

は4端子の角型コネクターだ。
 出てきたフューズボックスと配線用パーツが入った箱、そしてプライヤー類をコンプライアンスさんに渡すと、しばし思案の後、彼は慣れた手つきで作業を始めた。どうやら、コの字型の端子が折れていないメイン系のフューズはそのまま使い、残る3系統の配線を外に出してFJ1100用のボックスに接続するようだ。
 外に出した4本の配線からコの字型端子を外して平型端子を圧着し、FJ1100用フューズボックスに接続を終えるまでのコンプライアンスさんの鮮やかな手つきに、オータさんと私、 あとからやってきたkei-1さんの3人は、ただ見とれていただけ。
 車体への装着は、まるでそれを想定していたかのような、キャブレタ
ー上部の空いていたラグに差し込むだけで、めでたく修理は完了した。
たかばたけ茶論の土塀に沿ってバイクを停める。志賀直哉の旧居のあるこのあたりは、古くからの閑静な住宅地である。あとで試乗させてもらったXJ750Eオータ号。タイヤの偏摩耗のせいか、以前の操安性の良さが感じられなかったのが残念。
 3車(XJ750E×2+BMW R1100S×1)のファイナルギアオイルの交換は私が担当した。オータ号、コンプライアンス号、kei-1号の順である。
 入手以後一度も交換していなかったコンプライアンス号のみ、少々汚れが目立った(ドレンボルトのマグネットに捕捉されず、オイル中を浮遊していた異物が多かった)ので、ATF(アッシュの SF-ATFを奮発)でフラッシングの後、FSE-GEARを注入した。オイル量は XJ750Eが200cc、R1100Sが230ccで、自分の200ccと合わせて、830cc+少々を消費。 残り100cc+少々は、 自家製スペシャルグリスの材料にでもするか…。
 3台のオイル交換が終わったところで、コンプライアンスさん親子が帰宅し、入れ替わりに、となかいさんが来訪。彼のバイクは、タイヤ交

換を終えたばかりのNinja250、ご子息号である。ちょうど昼どきだったので、4人で軽く近所を走った後、どこかで昼メシでも…ということにして、柳生〜月ヶ瀬〜広域農道〜名阪国道…のルートで針T.R.S.に向かい、そこの食堂で昼食にした。
 針T.R.S.は、交通の要衝にあって行きやすく、飲食店が集まっているので食事には困らず、コンビニも入
っているので便利ではある。だが、それだけ。暑くウルさく殺風景なパ
ーキングに長居は無用…とばかり、早々に退去して名阪小倉まで引き返し、広域農道の続きを南下した。
 この日の走りはアレグレット・コン・テネレッツァ。やや速く・柔軟に、である。 4000rpm以上回すような加速はせず、その代わり、シフトダウンを伴うような減速もせず、ト

ップギアのまま、ただスロットルの開け閉めだけでカーブとアップダウンをトレースしていく。
 広域農道の突き当たり、龍穴神社まで走って小休止。ここからさらにいつものように南下するには、少々時間が遅い。そこで今日は、珍しく県道28号を北に向かい、室生寺の門前集落をかすめて室生口〜榛原〜針を経てウチに戻ることにした。
 が、途中で気が変わり、 国道369号の途中から県道80号に入り、奈良市街に向かった。この方角からのアプローチなら、市街地に入ってすぐのところが高畑町だ。ならば、ここに寄らないテはない…と、久しぶりに“たかばたけ茶論”に乗りつけ、大きなヒマラヤ杉の木の下のテーブルを囲んで、ゆっくりと午後のお茶の時間を楽しんだのである。


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