XJ900の爽快チューン
2011年10月23日 - 高負荷で100kmほど再試走し、効果に満足。あとで再対策を施す   
     
 プライマリードリブンギアコンプリート組み立てナットとミドルドライブ軸端の接触については、わずか30km程度の試走とその後の点検〜対策で済ませる気はなく、降ったり止んだりの雨の隙間を縫って、今日もまた近所の試走に出かけた。
 昨日と同じような走りでは“ダメ出し”にならないので、今日はルートを変え、ワインディングロード〜自動車専用道路〜市街地をつないだ約100kmの区間を走行した。
 ワインディングロードでは久しぶりにそこそこ攻めた走りをし、自動車専用道路では3桁mphあたりで走りながらクラッチの断続を繰り返してみたり、市街地では発進時の操作ミスを想定して故意にクラッチレバーを乱暴に放すなど、プレート類よりもプライマリードリブンギアコンプリートに加わる負荷や衝撃が大きそうな運転をするよう心がけた(笑)。
 プライマリードリブンギアコンプリートは、ミッションのメイン軸に嵌まったカラーの外周に設けたローラーベアリングで支持されている。こうした構造だから、当然、ラジアル方向にもスラスト方向にも隙間があり、どういった条件のときか特定するのは困難にせよ、隙間の分だけ傾いて当たり前なのである。
 だから、手で回したりアイドルさせただけでは異常がなくても、走れば接触したし、30kmほどゆっくり走
ったときよりも高い負荷をかけて走れば、さらに傾きが増大し、再び接触することは充分に考えられる。

試走の最後に寄った奈良公園、猿沢池のほとり。向こうに見えるのは興福寺の五重塔。紅葉にはまだ早く、人影もまばら。
 結果を先に言うと、 今日の100km近い試走の後の点検では、再び接触痕が見つかった。ただ、今回は前回
よりもはるかに軽微で、リューターに付けたゴム砥石で“さっ”と擦った程度の接触痕が1個のナットの縁にわずかに着いていただけである。
 で、対策は昨日と同じく、ナットの上面をサンダーで削っただけ。今日の試走では、おそらくこれ以上厳しい条件はないと思えるほどのテストをしたから、 ここでさらに0.2mmほど削り込めば、あとはまったく接触しないのではないかと思う。
 もちろん、それはただの希望にすぎず、今後しばらくの間は、とくに高負荷走行をしたあとには点検が必要なのは言うまでもない。

 短期集中連載(笑)みたいになったクラッチいじりは、これにて一段落である。あとは、クラッチスプリングまわりにある若干の要改善箇所を何とかすれば、当分の間、これでいけそうだ。フリクションプレートはYZF-R6の物が使える(現在のも2005年以前の同車と同じ)から、パーツの継続供給にも心配はない。
 そんなことより、リアショックを早急に何とかしないとダメだ…と、今日の試走で痛感した。ありきたりの言い方をすると“終わってる”のだ(笑)。今のオーリンズをオーバーホールすべきか、これを機会に別の製品を導入するか、思案のしどころとはいえ、ゆっくり考えているひまはなさそうである。


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