XJ900の爽快チューン
2009年4月21日 - フロントフォークセッティング(その14)伸び側オリフィスに面取りを施す
     
いくら面取り好きの私でも、ここには施していなかったフォークシリンダー壁面に開いた伸び側オリフィス(下)と、面取り後(上)。
 伸び側ダンピングフォースを弱める方法にはいろいろあるが、圧側に影響を与えたくないので、将来のオリフィス拡大や増設に含みを持たせつつ、とりあえず穴の縁に面取りを施した。これをやってみようという気になったのは、3月27日のところで紹介した“オイルダンパの設計手法に関する研究(減衰力発生の基礎的検討)”という資料の4ページ目に出ているFig.4を見たからだ。
 横軸がレイノルズ数であり、見慣れた作動速度/ダンピングフォースのグラフとは異なるが、レイノルズ数が大きい領域で面取りによるダンピングフォースの低下が認められるから、狙う方向である。これでダメなら、次は穴径の拡大だ。
 で、さっそく面取りを施すべく、久しぶりにフォークシリンダーを取り出した(カートリッジエミュレーターのセッティング変更だけなら不要の作業)。ところが、面取りを終えたフォークシリンダーを挿入し、フォークを組み立てようとしているときに問題が発生した。今回初めて出たのか、今まで気づかなかったのかは不明だが、そのまま組み立てる気にならず、作業を中断した。
 同時に、もうひとつ別の問題が生じ、そちらは原因がはっきししていたにもかかわらず、対策に時間がかかり、バラし始めてから丸2日経ったのに、まだ完成していない。これら2つの問題については、後日に。
 11日のツーリングと12日の朝練の後、油面を5mm低くし、リリーフバルブのスプリングレートは1ランク下げる代わりにプリロードを半回転(0.4mm)増やし、 インナーチューブの突き出しを0.5mm増やし、Mr.グリップマンを再塗布…という、やっちゃいけない多項目同時変更をして走ってみたところ、油面以外の変更は正解だったような気がした。
 このときは、最近敏感な体内フロントフォークセンサーの中でも、高速作動時のダンピングにとくに敏感になっていたらしく、突起よりも凹みを高速で通過したときのショックが大きいような気がした。

 フロントフォークの動きは、突起では圧→伸、凹みでは伸→圧だ。凹み通過時のほうがショックが大きいのは、ひょっとすると、伸びが間に合わず、車体が前転する方向の力と路面からの衝撃の両方で圧縮されるからではないかと考え、高速作動域の伸び側ダンピングフォースを弱めてみようと思い立った。
 カートリッジエミュレーターのチ
ェックバルブが伸び側ダンピングフ
ォースにまったく影響を与えていないとは思えないのも、伸び側を弱めてみたくなった理由のひとつだ。推奨サイズより小径の物を装着した私の場合は、なおさらだ。


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