XJ900の爽快チューン
2011年10月16日 - YZF750SPのプレート+ジャダースプリングでさらにシフトタッチが良好に
     
ジャダースプリング機構を構成する全パーツを外し、単体にしたクラッチボス。フランジ部に皿バネの入る溝が掘られている。L字型断面のスプリングシート(鉄製)を嵌め込み、クラッチボス(アルミ)の溝の底から内側の縁にかけての部分をガード。スプリングシートの上に皿バネ(鉄製)を載せる。向きは上広がりで、内側下部(最小径部)がスプリングシートの隅に当たる。
 10月8〜10日に “クラッチハブを削ってプレートを増やす前に、ジャダースプリングありの状態でYZF750
SPのプレート(3J2+4FN)を試したくなってきた”と書いた後、これはぜひともやっておくべきだろうと考え、他のパーツはそのままに、ジャダースプリングのみ復元した。
 クラッチボスのフランジ部〜最も奥のクラッチプレート(鉄板)の間にジャダースプリングを入れると、最も奥のクラッチプレート(針金で押さえられている)が 0.2mmほど浮き上がる。だがこれはジャダースプリングを取りつけたクラッチボスを単体にした場合の話で、手前に何枚ものクラッチプレート/フリクションプレートを重ね、プレッシャープレートを介してクラッチスプリング

で押しつければ(つまり、ふつうにクラッチを組み立てれば)ジャダースプリングは圧縮され、上に書いた0.2mmの隙間はゼロになる。
 何が言いたいかというと、ジャダ
ースプリングを入れても入れなくても、クラッチの組み立て寸法(クラ
ッチボスとプレッシャープレートに挟まれたプレート類の合計厚さ)は同じだということである。だからこそ、気軽にジャダースプリングをつけたり外したりできるわけだ(笑)。
 で、ジャダースプリングを装着して試走したところ、これまでに試した組み合わせの中では最良のシフトタッチが得られた。ノークラシフト(シフトアップ時はクラッチを切らず、スロットルを戻すだけ)にもかかわらずジャダースプリングの有無

によってシフトタッチが異なる原因はまだわかっていないが、今回も明らかに変化があり、XJ900のSTDプレ
ート+ジャダースプリングありのときよりも節度があり、YZF750SPのプレート+ジャダースプリングなしのときよりも操作力が小さくて済む。
 ただ、シフトダウン時の忙しさはほとんど変わらず、 10月8〜10日
“左手の動きだけで言えば、握ってすぐ(間を置かず)放すくらいでち
ょうどいい”と書いたのがそのまま当てはまる。どうやらこれは、 YZF
750SP のフリクションプレートのオイル切れの良さ(摩材の幅が狭く、間の溝の幅が広いことから推測)が原因のような気がする。
 この組み合わせはかなり気に入ったので、しばらく継続する予定。
皿バネの上から、クラッチプレートと同じ形状の鉄板を載せる。厚さは2.3mmで、クラッチプレートよりも厚く、剛性が高い。クラッチボスの凸部に切られた溝に針金を嵌め込み、押さえ板の爪の部分を押さえる。皿バネはわずかに圧縮された状態。押さえ板の浮き上がりを防ぐ針金の両端はフック状になっており、クラッチボス凹部の底にある小穴に差し込んで固定する。


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