XJ900の爽快チューン
2012年5月3〜6日 - 作業は“ふりだしに戻る”を繰り返すも、デザインはほぼ決定
     
どこかにブルーを使うべく、タンクの上面を青に塗ってみた。オレンジラインは、まっすぐではつまらないと考え、変な形になった。ゴロワーズカラーのYZR-M1を意識した青一色+オレンジライン。重ったるいうえ、パターンのせいで古くさく感じるので却下。(2)の“重ったるさ”を軽減すべく、部分的にシルバーを配す。タンクがブサイクに、テールカウルが大きく見えすぎるので却下。
(3)の“テールカウルが大きすぎる感じ”を軽減すべく、アクセントに配した上面の丸をやめ、代わりに側面に千鳥形を入れた。
 実作業と並行してデザイン(塗り分けと配色)を考えるうえで、自分なりのガイドラインを決めた。
 a) STDよりカッコよく、しかしSTDから大きくかけ離れないこと。
 b) 特定の他機種に似ていたり、それをイメージさせないこと。
 c) ヤマハ車的であること。
 d) 純正塗色っぽいこと。
 e) 新しすぎず、古すぎないこと。
 f) 製作者の技量をわきまえ、ディテイルに凝りすぎないこと。
 これらの項目もまた、最初に全部出揃ったのではなく、作業をしながら、デザインを考えながら、並行して決めていったものである。
 最初に挙げた “STDよりカッコよく”は、カスタムペイントなのだか

ら当然として “STDから大きくかけ離れない”のほうは“色=イメージが変わってしまうのは寂しい”という天の声に従った結果である(笑)。
 その他の項目は“あとからとってつけた理由”みたいな気がしないでもないが、自分としてはa)からf)までの条件をすべて満たしたと思っている写真(6)への道のりは、決して容易なものではなかった。
 こんな画像の上でさえ、どこか一部分の色を替えたり、ラインの太さや傾きを少しいじっただけで印象ががらっと変わるから、デザインというのは恐ろしいものだと痛感した。
 それとともに、好き嫌いは別として(笑)、別にカッコ悪いとは思わない…といったレベルの純正塗色が、実は相当に高レベルなデザインの産物であることもわかった。“おっ、カッコええやん!”と思えるカラーリングともなると、それはもう神業というしかないとさえ思う。
 で、実作業のほうはどうなのだ…
と聞かれると、誠にお恥ずかしい限り(笑)。グレー(シルバーマイカだと思っていたら、実はウォームグレ
ーパールマイカという色名だった)一色に塗ったタンクにブリリアントブルーを吹き、続いてオレンジのストロボラインを入れたところで、マスキングテープの糊で下地の色が溶け、しかもマスク位置が誤っていた
…という二重の失敗に気づき、修復不能と判断し、ふりだしに戻ったところである。近日中にペーパーがけ
&サフェーサーから再開したい。
タンクのシルバーとオレンジ(かなり薄く、黄色に近い)の間にブルーを入れてオレンジラインを強調。シロート臭さが匂う駄作。
タンクは(5)、テールカウルは(4)の発展型。絶対カッコよくない…と信じ込んでいたタンクへのストロボライン配置なのに、この画像で見る限り悪くない。もとからある凹みの部分をグレーにして形状を強調してみたが、そのままではタンクが古くさい感じだったので、一部、プレスラインを無視して塗り分けてみた。ここまできて、画像では“STDよりカッコいい”と思えるようになったが、実物がどうなのかは塗り&貼り終えてみるまでわからない。


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